焦らないで!突如襲ってくる発作や恐怖は改善できます 女性 30歳 N.M.さん

ある時から、胸が苦しくなったり、過呼吸になったり…。

身体的症状に加えて、心が重苦しく、消極的になったり悲観的になったり…。

どうしても一人で苦しんでしまいがちになるパニック障害。

しかし一進一退でも、少しずつでも、症状は軽くなっていくはずです。時間はかかっても焦らないで!

多忙を極め、体調を崩しがちだった新入社員時代

入社間もなく一緒に業務を担当していた先輩が退職し、一人でその仕事を担っていくことに。その仕事は立ち上がったばかりのプロジェクトで、実際に進めていくと課題が次から次へと発生し、毎日一杯いっぱいでした。

残業も多く、睡眠時間が5~6時間の日々が2カ月ほど続きました。風邪を引いたり、腰痛になったりということが多く、あまり調子が良くないなと思っていたある日、朝起きるとなんとなく呼吸が苦しいなと感じました。

いつ発作が出るか分からない。だから不安になる

初めて胸の苦しさを覚えてから数週間、毎日のように同じような症状が出ましたが、具体的なタイミングはとてもランダムでした。インターネットを調べると、人混みや、電車やエレベータなどの狭い空間などと書かれていることが多いのですが、そのような状況で症状が出ることもあれば、全く問題ないこともありました。

よく観察していて分かったのは「いつ発作が出るか」というパターンは、自分の場合は決まっていないということでした。電話に出ている時、レストランの待合い席にいる時、電車で座っている時、メールを打っている時、寝ようとしている時…。

あまりにも状況がバラバラだったので「こういう時には症状が出やすい」と言えるほどの傾向をつかむこともできませんでした。

とにかく息が苦しかった。そして妄想も

私の場合、とにかく呼吸が苦しかったです。急に胸が締め付けられるように痛くなり、呼吸が浅く早くなります。

どんなに早く呼吸をしても「だめだ、息が吸えない!」「このまま窒息する」「舌根が落ちて気道がふさがる」という感覚に襲われました。最も症状が激しかった時には、さらに恐ろしい妄想もありました。

一人で自室にいると「誰かが外で私を監視している」「きっと後で侵入してきて襲われる」「死んでも誰にも見つからず、そのうちにニュースに出る」など、とても具体的でリアルな妄想でした。

また、電話が鳴っているような音が聞こえたり、静かなのに話し声が聞こえたりということもありました。

自分が落ち着けるパターンを見つける

症状を改善するために、通院して服薬すると同時に、身体が動くときには掃除をしたり、好きだったヨガをしたりしていました。

私の場合、パニック障害と同時に抑うつ状態でもあったので、本当に身体が重くて起きることさえできなかったこともありました。もともとテキパキ動くタイプなので、最初はそのような状況を「なんて怠惰なんだ!」「一体いつになったら”普通”に戻るんだ」と受け入れられないでいましたが、いつの間にか「今日は料理ができるな」「今日は散歩に出てみようかな」など少しずつ動けるようになりました。

動けるようになってから分かったのは、私は掃除をしている時とヨガをしている時は、非常に気持ちが落ち着くということです。この二つをしている時には理由もなく「あ、私は大丈夫」と思えました。

「大丈夫」と思えることが増えてから、電車に乗って外出してみたり、人混みに行ってみたりと「実験」をして、さらに自信をつけるようにしました。

分かってくれる人はたくさんいる

私にとってはもちろん、家族や友人、職場のメンバーにとってもパニック障害は初めてでした。

職場では苦しい時は苦しいと正直に伝え、必要ならば医務室で休ませてもらっていました。心配してくれて励ましてくれる人もいましたが「元気を出して」と言われると、正直「それができたら苦労しないよ…」と寂しい気持ちになりました。

経験したことのない人にとっては、心のエネルギーが起きなくてどうしようもないという虚無感、情けなさ、憤りが分からないのかもしれません。それでも、支えてくれる人もたくさんいました。

家族は「とにかく休めばいい。そのうちに良くなるよ」と気長に待ってくれましたし、また友人のなかにも、病気のことには一切触れず映画や観光地の話など、これまでと変わらない接し方をしてくれる人もいました。

最も症状が激しい時には人に心を閉ざしてしまい、関わることも難しかったのですが、だんだんと頼れる人、安心して接することができる人が誰か分かってくると、素直に接することができるようになりました。

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