なんでパニック障害になっちゃったの?考え過ぎないことも大事 女性 45歳 N.I.さん

今考えると、もともとその気はあったような気がします。

O型だし部屋は乱雑だしスケジュールは守れないし、神経質とは程遠い自分なんですが、ついつい物事を深く考えてしまう質で、なにかひとつ事が起きると連想ゲームのように次から次へと連鎖して想像してしまい、結果起因とまったく違うところに着地する、といったなんともややこしい性格も併せ持ってます。

この性格こそがパニック障害を引き起こした一因であったのは間違いありません。

初めての発症

自分の場合、発症の原因は日常の微々たることでした。

当時、郊外にある大学に在籍する大学生だった自分は、通学のため快速電車に乗っていたのですが、そこで前述したやっかいな性格が出てしまったのです。「物事を深く考え過ぎていろいろ連想してしまう」というあれが…具体的な原因をここで言ってしまうと、本当に日常のことなので若干神経質な方など「もらい発症」してしまう方もいらっしゃるかもしれないので割愛させていただきますね。

ですのでざっくりと・発症は大学生・キーとなるのは「快速電車」など、しばらくの間は自由意志で降りることのできない密閉空間・深く考え過ぎる自分の性格が災いしたなど、実は当時も原因が何なのかは自分でなんとなくわかっていました。

とにかく「長く停車しない混雑した電車に乗らなければ発症は防げる」訳ですが、郊外の大学へ通学する都合上、それは避けることができないことでした。

誰もわかってくれない辛さ

症状としてはパニック障害に代表されるような「心臓がバクバクする」「目の前が真っ暗になる」「貧血を起こしたようにふらふらして脚に力が入らない」「吐き気が襲う」「不安でたまらない」など、とても電車内で立っていることができる状態ではなく、それでも次の停車駅ははるか遠く、それが更に症状を悪化させてしまうようでした。

なんとか途中下車できた時には、もうそこから一歩も動くことができず、朝登校したはずが動けないまま夜になり、友人に車で迎えに来てもらったこともあります。そんなことを繰り返すうちに、電車に乗ること自体に恐怖を感じるようになってしまいました。

そしてとうとう親に相談したのです。「電車に乗ると体調が(上記のように)おかしくなる。少し休学するか学校の近くへ下宿させて欲しい」と。結果、「たるんでいる」と逆に怒られて終了でした。

仕方ありません、当時はまだ「パニック障害」という病名は社会に浸透しておらず(もしかすると病名すらなかったかもしれません)、心療内科も今ほど身近な存在でなかった時代です。

自分がパニック障害になっていたというのも、ほんの数年前に別件で心療内科で診察を受けた時に、「以前にこんなことがあって?」と話したことで発覚したくらいです。

ですが、その時は自分も一体自分に何が起こっているのかわからない状態で、すがる思いで親に相談したのに「わがまま言ってないできちんと学校へ行くように」で片付けられてしまって、ひどくがっかりし、もうどうしていいのかわからなくなってしまいました。

自分で見つけた対処法

結局、何の解決策もないまま毎朝登校仕することになり、仕方なく電車に乗るのですが、やはり症状は現れてしまうのでそのうち電車に乗ることを避けるようになりました。もちろん学校へは行かれません。

とりあえず近場まで出てふらふらして時間を潰したり、日中に時間のある友達の家にお邪魔させてもらったり、まさに居場所がない状態でそれはそれで疲れる生活を続けることになりました。

そのうち大学側から単位の取得ができていないお知らせが親に届き、親の激怒と鉄槌を受けたことと引き換えに大学を辞めることになり、自宅近くでアルバイトする生活を始めるのですが、それからは見事に症状が出なくなりました。

時が経って、発症の恐怖感も薄れてきた頃「このまま電車に乗れないのも問題だ」と思い立ち、自分なりに考えたいろいろな対処法を試してみることにしました。・とりあえずは短い距離で停車する電車に乗り、少しづつ乗車距離を伸ばしていく・「密閉空間である」ことを考えないようにするために、好きな音楽を聞いてそちらに集中する・仲の良い友人と同乗して楽しくおしゃべり・移動はできるだけ空いている時間帯を選び、座席に座って寝てしまうこれらを少しづつ時間をかけて試していったところ、なんとか今では発症することはなくなりました。

新幹線にも乗ることができます。ただし、「次の駅まで◯分間は絶対にここから出ることはできない」なんて考えてしまったら簡単に戻ってしまいそうなので、考えない努力は今でもしています。

発症直後は恐怖のあまりその「考えない」ことができなくなっていたので、自分の場合はその症状を引き起こす原因からしばらく離れることができたことが良かったのだと思います。

大学を辞めなければならなくなったことは残念ですが、そうしなければ更に症状を悪化させてしまっていたかもしれません。生活を変えることになるので障害で悩んでいる全員が取れる方法ではありませんが、もし原因がつかめているのであればそこから距離を取って、少しでも楽な時間を過ごされるのも良いかと思います。

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