パニック障害の発作?症状と、発作の起きやすい場所!
パニック障害とは、不安障害に分類されている精神障害です。
予期せぬ発作が繰り返し起こり、それについて一か月以上心配を抱えていたり、発作を避けようと行動を変えたりするなどの特徴があります。
症状には個人差がありますが、共通して発生する症状もあります。では具体的にどのような症状が「パニック障害」の発作なのでしょうか?
パニック障害の発作とは
パニック障害には国際的な診断基準があります。
以下のうち4つ以上が突然現れて、10分以内に症状が頂点に達するものがパニック障害と診断される可能性があります。その症状とは、
- 動機
- 発汗
- 身震い
- 息切れ、息苦しさ
- 窒息感
- 胸痛や胸部の不快感
- 腹部の不快感、吐き気
- 現実感の喪失や離人症状(体と意識が離れるような感じ)
- めまい、ふらつき
- 自分をコントロールできないことへの恐怖
- 死への恐怖
- 感覚の麻痺
- 体が冷えたりのぼせたりする
- 口渇
ただし、いずれに関しても、他の病気により発生することのある症状です。
他に病気がない状態で、上記の症状が現れ、診断基準を満たす場合、パニック障害のおそれがある、と言えます。
パニック障害の発作が起こりやすい場所
個人差はありますが、発作が起きたときに「逃げられない」と感じるような場所では、比較的パニック障害の発作が起きやすいとされています。
具体的には、満員電車・人混み・地下・行列・高速道路などです。また、上記に関わらず「過去にパニック障害の発作を起こした場所」も、再び発作が起こる可能性があります。
これは、パニック障害患者特有の、「予期不安」というものと関係しています。パニック障害の発作を恐れるあまり、「また発作が起きたらどうしよう」と考え、不安になることで神経質になり、発作を繰り返す、というものです。
パニック障害の患者は、そういった場所を避けようとすることがあります。それが滅多にいかない場所であれば、比較的支障なく日常生活を送ることもできます。しかし、避けようとする場所が多数ある場合、患者は自ら日常生活を大きく制限することになってしまうのです。
発作の原因
パニック障害は、ノルアドレナリンやセロトニンなどの、脳内神経伝達物質の働きに異常があることから起こると言われています。そして、パニック障害の「最初の発作」を引き起こす背景には、多忙によるストレスや、過労などが大きく影響している、といわれています。
脳内神経伝達物質の状態に関しては、当然事前に知ることは難しいでしょう。しかし、うまくストレスを発散したり、仕事量を見直したりすることによって、「最初の発作」に対する予防をすることは出来るのかもしれません。
パニック障害の発作が疑われたら
よくわからない恐怖や不安、胸の痛み、吐き気、めまい、ふらつき、などパニック障害の発作は多岐に渡ります。高速道路の運転中や、満員電車の中などで起こる発作は、耐え難い恐怖でしょう。
もしも、パニック障害の可能性がある発作が起きたら、まずは慌てずに。発作そのものは決して命には関わりません。ただし、長期間放置すると重症化して、外に出られなくなるかたもおられます。
そのため、疑わしいと思ったら早期の受診をおすすめします。