パニック障害と不安障害はどこが違うの?徹底解説します!

l5t6gudパニック障害と不安障害の違いをご存知でしょうか?どちらも似たような名称・症状を持つため、区別がつきにくい病気です。

医学的には不安障害の中のひとつにパニック障害が分類されています。ところが、医師でも短期間での見極めが難しいのが不安障害の診断なのです。

それぞれの症状の違いや共通点、治療法につて解説します。

パニック障害とは?その仕組みを解説!

症状が体に現れる

パニック障害とは、精神的な不安症状やストレスなどが体に現れる疾患です。ストレスなどによって脳内の神経伝達物質に異常が生じ、それにより自律神経が乱れ、体に異変が生じます。一般的な精神疾患との違いは、本人の精神状態に変化はあまり見られないうちに発症することです。

ですから、大方のパニック障害患者は初回のパニック発作時に「心臓や脳の外科的疾患」を思い浮かべることになります。様々な検査を行っても身体的な異常は発見されず、発作症状に対する恐怖のみが残ります。

恐怖に支配される

パニック発作の症状は強烈で、死を意識するほどのものです。異常が見つからないことがさらに恐怖に拍車をかけていきます。「またあの発作が来るのか?」という恐怖にどんどん捕らわれていってしまうのです。これを予期不安といいます。

外出が怖い

予期不安によって、生活の場がどんどん狭められていってしまいます。外出するのが怖い。1人が怖い。などです。これは広場恐怖と呼ばれます。ここまできて初めて精神科の受診をする患者も多いのです。

不安障害とは?その仕組みを解説!

不安障害とは、過度な不安によって生活に支障が出ることを言います。つまり、パニック障害に比べて精神的な症状が強く前に出ています。また、定義上もパニック障害よりも広くなっていることが特徴です。

不安障害の中にパニック障害がある

不安障害というのは、いくつかある神経症の上位分類と捉えることができます。パニック障害をはじめとしたいくつかの精神疾患をまとめて不安障害というのです。

不安障害の分類!パニック障害はその中のひとつ!

不安障害は以下の疾患の総称です。

  • パニック障害
  • 社交不安障害
  • 強迫性障害
  • 各種恐怖症
  • 全般性不安障害
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

これらをひとまとめにして不安障害と呼んでいます。つまり、パニック障害患者やPTSD患者は不安障害患者でもあると言えるのです。

不安とは何か?

さて、不安とはいったい何でしょうか?不安というのは明確な対象を持ちません。特定の恐怖に対して対応できないこと=不安なのです。ですから、不安状態というのは非常にあいまいで漠然としています。

そのような不安にとらわれ日常生活に支障が出ている状態を不安障害といい、具体的な恐怖の対象ごとにそれぞれの疾患がぶら下がっているという分類をされるのです。

不安障害とパニック障害の違いは?ポイントを理解しよう!

一般的には不安障害=全般性不安障害のことを指すことが多いです。ここでは不安障害=全般性不安障害と捉え、パニック障害との違いについてみていきましょう。

全般性不安障害とは何か?

全般性不安障害とは、具体的な理由は明確に特定できないにも関わらず漠然とした不安に苛まれ、日常生活に支障をきたしている状態を言います。それによって抑うつやイライラ、過度な緊張などといった症状が現れます。

全般性不安障害とパニック障害の違い

全般性不安障害とパニック障害の違いをまとめると

  • パニック障害

動悸や呼吸困難などの身体的な症状(パニック発作)を突然発症。発作に対する明確な恐怖をもつ。

  • 全般性不安障害

漠然とした不安を感じる。ソワソワ・イライラなどの精神的症状がメイン。明確な発症時期がわからない。

不安障害と診断されたら?具体的な診断名がわからない!

精神科領域では患者に病名を具体的に伝えないということがままあります。病名を知ることが治療の妨げになると判断される場合や、現時点では具体的な病名を特定できない場合などです。特に精神疾患には似たような症状を呈する疾患が非常に多く、疾患名を特定するのには時間がかかることが通常です。

暫定的な診断名の可能性も

もしあなたが不安障害という診断名を告げられた場合、多くの場合は全般性不安障害であると考えられます。もしくは社交性不安障害などの所見も見られる場合です。不安障害の場合、複数の疾患の要素を抱えていることが珍しくなく、一つの疾患名を断定できない場合もあります。その場合、便宜的に不安障害とだけ告げられるケースも珍しくありません。

注意して!パニック障害の方が治療開始が遅れやすい!

以上、パニック障害と不安障害の違いについて解説してきました。ただ一つ注意していただきたい点があります。

パニック障害は正体が発見されにくいという特徴を持っています。ドクターショッピングを繰り返してやっと答えにたどり着く方も珍しくはありません。最初に現れるのが身体症状ですから、発作=パニック障害と結びつけることが困難なのです。よって、診断から治療開始までの期間が遅れ、重症化しやすい傾向があります。

発作を起こしても身体的な異常が見つからない場合は、ためらわずに精神科を受診なさることをお勧めします。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ