パニック障害を乗り越えよう!専門家と取り組む認知療法とは?

発症率が比較的高いとされるパニック障害は、予期せずに起きる発作に悩まされる症状です。その状況は実際に患わないとわからない辛さがあり、社会生活を送る中で困難な場面が多いことから、大変苦しい病気です。

近年では、有名人でも病気を公表するケースが増えています。今回はパニック障害の概要や、克服するために効果的な認知療法の紹介、併せて行う治療法などをわかりやすく説明します。

突然起こる発作が不安!パニック障害とは?

パニック障害は、突然起きる動悸などの発作や不安感、恐怖感に悩まされる症状で、女性に多く見られます。生涯で症状が出る割合は約20~60人に1人という説や100人に1~3人という説があり、比較的発症率の高い病気と言えます。

パニック発作を繰り返す

突然、心臓がドキドキする、息が苦しくなる、身体が震える、めまい、発汗、などが不安や恐怖感を伴って発症します。通常は30分ほどで治まります。

発作の前後に予期不安がある

発作を経験後、「また起きたらどうしよう」と不安に陥ることを予期不安と言います。予期不安が発作の原因になるケースもあります。

広場恐怖も苦しい症状

予期不安がひどくなり、発作が起きた場所、起こった状況を思い出して避けることを広場恐怖と言います。「人ごみが怖い」「電車に乗れない」など、パニック障害を患う多くの人が経験します。広場とはギリシャ語が語源で、「広い場所が苦手」という意味ではありません。

他に併発する病気は

パニック障害と併発しやすい病気は、うつ病や不安障害、不定愁訴、不整脈などがあります。いずれも信頼できる医師と相談しながら、地道に治療していきましょう。まれにパニック障害と似た症状で他の病気の場合もあるので、医師の指示に従い検査を受けてください。

発作や不安を抑えたい!パニック障害の原因は?

パニック障害の原因はまだ特定されていません。現段階では、脳内の伝達物質であるセロトニンの不足が考えられています。

また、発作は体調や気分にも左右されやすく、過労や心労などのストレスが誘因になることがあります。完璧主義や人見知り、ぜんそくやうつ病の既往歴も関係する場合もあります。

パニック障害の治療法は?信頼できる機関を探そう!

医療機関でパニック障害と診断された場合は、各々に合った治療法を行います。克服するには時間と根気が必要になるため、信頼できる専門家と取り組みましょう。

多くは薬物療法で

パニック障害の薬としては「パキシル」、「ジェイゾロフト」の2つが厚生労働省に認可されています。症状に合わせて、他に抗不安薬や抗うつ薬が処方されることもあります。

必要な場合はカウンセリングも

パニック障害など、心のケアを行うカウンセリング施設が全国各地にあります。また、精神科などの病院が併設しているカウンセリングルームもあります。ただし臨床心理士が行うカウンセリングは、保険が適用されません。

専門家の下で認知療法

パニック障害を抱える人は、出来事を重く受け止めネガティブに考えてしまう傾向が見られます。認知療法とは、このような偏った考え方を専門家と共に修正し、パニック障害の発症を減らすことが目的です。

効果的な認知療法とは?一般的なやり方を紹介!

日記をつける感覚で、日々の行動や出来事を書き留めます。ここでは一般的な内容をお伝えしましょう。

  • 日付や出来事
  • それに対する不安や自分の考え
  • 不安の根拠を探る
  • 違った方向から考え方を見る

専門家のアドバイスを受けながら、前向きな思考に導いていくのが目的です。近年では集団で指導を受けるタイプもあります。次に紹介する行動療法と合わせて「認知行動療法」と称している機関もあります。

行動療法やホームワークも効果がある!その中身は?

認知療法と併せて行動療法やホームワークも行うと効果的です。これらも専門家の指示を仰ぎながら進めましょう。

行動療法(暴露療法)とは

条件反射を応用した方法で、「電車に乗ると症状が出る」などの苦手な項目を治す目的があります。

  • 目標を立てる
  • 「友人と電車で旅行に行く」など数年後の目標や、「1人で乗ってみる」「駅まで行く」など1~2ヶ月でできる目標を設定します。

  • 不安の段階を設定する
  • 1~100の中で数値が大きいほど強くなります。

  • 練習の課題を作る
  • 不安の段階別に「友達と電車に乗るが、別の車両で過ごす」などの課題を考えます。

  • 課題に取り組む
  • 不安が少なくなったと感じるまで、90分ほどかけて1つの苦手な場面に取り組みます。甚だしく無理な場合は15分を限度にします。

  • 結果をまとめる
  • できなかった時でも、「ここまではできた」などと良い方向に評価します。上手くできた時は次の段階へ挑戦します。

ホームワークも併せて行う

行動療法の一環として、日記風に記録するホームワークも行います。日付や症状が出た状況、安全のために行ったこと、結果、学んだことなどを書いておきます。また、予想していることが起こるかどうか実験的に行ってみて、結果を書くタイプのホームワークもあります。

パニック障害の予防法は?食事を工夫しよう!

良い栄養を摂取することで、パニック障害を予防できるとされています。同じ食品を大量に摂取するのではなく、バランスよい食事を心がけることが大切です。

セロトニンが必要

パニック障害はセロトニンの不足が原因と考えられています。セロトニンの分泌を助ける「トリプトファン」というアミノ酸を含む食品を意識して採りましょう。卵、赤身の肉、豆類、魚介類に多く含まれます。

その他の栄養素

必須アミノ酸の摂取に効果があるビタミンB群、抵抗力が付くビタミンC、精神を落ちつかせるカルシウムも意識して摂りましょう。

まとめ

パニック障害の概要や治療法、効果的な認知療法や行動療法などについて説明してきました。パニック障害の治療は根気と時間が必要なので、焦らず自分のペースで進めていきましょう。そしてもし、誰かのためにこの記事をご覧になっている場合は、苦しさを汲み取って回復に向けての協力をしましょう。パニック障害について正しい知識を得て、一歩でも前に踏み出せるよう祈っています。

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