パニック障害の発作はなぜ電車の中で起きるのか?メカニズムと対処法

パニック障害とは「パニック発作」といわれる突然起こる激しい動悸や冷汗、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった身体の異常と共に「このままでは死ぬかも」というような強い不安感に襲われる病気です。

パニック発作が起こりやすい状況として「電車」があり、検査などで身体的な異常は見当らないにもかかわらず発作を繰り返すことで電車などに乗ることができなくなるという人が多いです。

なぜ電車ではパニック発作が起こりやすいのでしょうか。今回はパニック障害と電車の関係と対処法などを紹介致します。

パニック障害とは?不安と恐怖の地獄ループ

脳の錯覚と暴走!

ストレスや緊張状態が続くことなどが原因となって自律神経、特に交感神経が暴走してしまい、リラックスを司る副交感神経の働きも鈍くなることで起こるのではないかといわれています。

交感神経や副交感神経が正常に機能しなくなることで自分で自分をコントロールできないと脳が錯覚して不安や問題の対象になるものがないにもかかわらず大きな不安と恐怖感に襲われます。

パニック障害を患っている方は交感神経と副交感神経のバランスがとれずに、脳の異常が起こってしまい発生する「脳の病気」です。

恐怖が増大!

このような脳内の異常が何度も繰り返されることで、不安発作も繰り返しおきることになります。またそれを繰り返すことで、脳に不安と発作の関連性が記憶されていまい、不安・恐怖→交感神経を刺激→不安・恐怖の増大といった悪循環に陥っていきます。

パニック障害かな?症状と特徴を知ろう

パニック障害の3大症状に広場恐怖、パニック発作、予期不安があります。

広場恐怖とは?

広場恐怖とは広場が怖いという訳ではなく、パニック発作を起こしたシチュエーションに遭遇するとまたパニック発作を引き起こしてしまうのではないかと恐れ、その環境を避けようとする症状の事を指します。

予期不安とは?

予期不安は何に対しても先回りして不安に思ってしまう症状で、パニック発作を起こしたことの経験によりいつまた起こるかもわからないパニック発作に対して恐怖感、嫌悪感、不安を感じることです。

予期不安は考えるほど増大し、行動するほど軽減すると言われます。

パニック発作とは?

パニック発作の症状は激しく何の前ぶれもなく突然、実在しない危機がせまっているかのような恐怖や強い不安を感じ「このまま死んでしまうかも」等の思考に溺れ、同時に動悸、息苦しさ、めまい、吐き気、手足のふるえ、しびれ、冷え、のぼせ、といった症状が身体を襲います。

パニック発作は実際に体に症状があらわれるもの、予期不安は心に感じる不安感、広場恐怖は心の不安によって行動できなくなることで、この3つの症状が相乗効果を為して悪循環に悪循環を生んでいきます。

なぜ電車でパニック発作が起こるのか?理由とメカニズム

理性で本能は抑えられない!

電車に乗れなくなる理由として、置かれているその時の状況から逃げられないという不安が原因といわれています。

パニック障害になると、脳の不安を司る部位が暴走します。不安を司る本能脳はいくら理性で不安を抑えこもうとしても抑えることはできません。

そして脳の不安を司る部位が暴走することで交感神経も暴走し、原因となる不安や問題がないにもかかわらず、体も不安を対処する状態に変化したままになります。

その状態で電車に乗るなどの自分で主導権を握れない状況になると、脳は「現状を何とかしろ!」と体に指令を送ります。

外部からの刺激で加速!

加えて、電車やバスの揺れで平衡感覚が強く動かされることで交感神経が刺激され、人の視線による緊張や景色が素早く流れていく状況も張り詰めていた交感神経をさらに刺激します。

そうなるとさらに暴走が加速して身体状態も亢進してしまい、パニック発作やそれに似た状態になるわけです。

無理をして電車に乗り続けると、体や脳が「電車=恐怖の対象」とインプットしてしまい、やがて予期不安が重なって電車に乗ることができなくなるのです。

これが電車に乗ったときにパニック発作が起きる理由とメカニズムです。

電車に乗れない?パニック発作を起きにくくする思考

思い癖を治す!

安心材料をできるだけたくさん用意することが予期不安の軽減につながります。パニック障害という病気は、不安や恐怖をどんどん呼び込み、今まで普通に行えていた行動が行えなくなってしまう病気です。

死んだ人はいない!

パニック発作は、急に動悸・めまい・呼吸苦などの症状が出現するため、「このまま死んでしまうのでは」という強い恐怖を感じます。そして更に恐怖がパニック発作を増悪させてしまいますが実はパニック発作が直接の原因で死んでしまった人は未だかつて一人もいません。

発作自体も10分程度で必ず落ち着き、後遺症も残らないものです。

これを常に念頭において発作が起こりそうなときや電車に乗る前に「大丈夫。これで死ぬことはない」「すぐに発作は落ち着く」とパニック障害が悪化する悪循環を理解して自分に言い聞かせるだけでも随分と違ってくるはずです。

電車に乗る時は?パニック発作の対処方法

    <電車でのパニック発作の対処方法>

  • パニック発作を抑える頓服薬が処方されている場合は電車に乗る前に飲んでおく。
  • クスリと水を必ず携帯する。
  • 満員電車や混雑時間を避ける。
  • 時間に余裕をもって行動する。
  • 気を紛らわすことのできる安心グッズを持っておく。
  • ドアの近くなど自分なりに安心感を確保できる場所を知っておく。
  • 快速や特急は避け、各駅停車を使う。

このような安心材料をできるだけ多く用意することで予期不安の軽減につながります。

パニック障害は治る?病気を知って克服しよう

パニック障害は広場恐怖、パニック発作、予期不安のサイクルにより悪循環に陥っていく不安が原因の脳の病気です。電車に乗るなどの自分で主導権を握れないシチュエーションで発作が起こしやすいですが、死に直結する病気ではありません。

病気の事をよく理解して安心材料をできるだけたくさん用意することで症状の軽減につながります。できることを一つずつ増やして自信をつけていく事がパニック障害を克服する近道です。

焦らずに無理をせず、リラックスしながら毎日を過ごしましょう。

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