突然起こるパニック障害の発作が怖い!恐怖を克服する3つの方法

息が苦しい!呼吸が出来ない!手が足がシビれて震え、頭がクラクラして涙が溢れてきて…。ああ!私はどうしちゃったんだろう?どうなるんだろう?このまま死んでしまうんだろうか?

言葉では言い表せない恐怖と不安。突然の発作に驚いて救急車を呼んだ事がある人もいると思います。また発作が怖くて外出できなくなってしまった方もいるでしょう。

パニック障害を理解して、楽しい暮らしを取り戻しましょう。

発作はどこで起きる?狭い場所や人混みで

発作が起きるのはこんな時

満員電車や狭いエレベーターの中など、逃げ場の無い人混みの中で発作が起きる事が多いです。まぶしい光の刺激・大きな音などの条件が加わる映画館やライブハウスなども、発作が起きやすい危険な場所と言えるでしょう。寝不足の時や疲れている時、季節の変わり目などにも出やすくなります。

パニック発作の症状

動悸発汗震え息切れ・息苦しさ窒息感吐き気胸の痛みや圧迫感めまい恐怖感などです。今いる場所・今の状況に危険を感じ身を守ろうとして過緊張の状態に陥り、このような症状が出てしまうのです。

予期不安・広場恐怖・閉所恐怖症

また同じような発作が起きるのでは…という予期不安。その場所に行くとまた発作が起きるかもしれない…という広場恐怖。狭いところで発作が起きたらどうしようという気持ちから、閉所恐怖症になってしまう事もあります。そのせいで、外出できなくなったり仕事が続けられなくなったりするケースも少なくありません。

発作が起きた同じ場面を通りかかったり・想像したり、TVでパニック発作の再現シーンを見ているだけでも発作が起きるようになってしまう事もあります。

希死念慮・うつ病・心気症

でも、適切な治療をせず放っておくと、心配な事もあります。「このままでいるよりは死んだほうが楽になるのでは…」と考えてしまう希死念慮(きしねんりょ)を持つようになるかもしれないのです。

パニック障害そのものは死に至る病ではありませんが、放っておくとうつ病や心気症(ノイローゼ)に進んでしまう危険性もあります。希死念慮から自殺願望に進んでしまっては大変です。早めに受診してしっかり治療していく必要があります。

私はおかしくなったの?誰にでも発症の危険が

苦しんでいるのは私だけ?

パニック障害は「不安障害」の1つに分類されています。100人に1~2人はパニック障害になると言われていて、けっして珍しい病気ではありません。また男性に比べ女性の方がなりやすいという数字が出ています(2.5倍)。発症年齢は10~60歳代と幅広い年代に見られます。

教師や看護師のように、不規則でハードな勤務+大きな責任と緊張を求められる職種の人は、この病気を発症してしまうリスクも大きくなります。

発作は、おおよそ10~20分で治まります。長くても1時間もあれば落ち着くでしょう。発作が出ると辛いですが、パニック障害で死ぬ事はないので慌てないで冷静に対処しましょう。

性格に問題があるの?

性格としては、我慢強い・完璧主義・素直で従順・マイナス思考・利他的・几帳面など、真面目な頑張り屋さんに多いです。知らず知らずの内に自分の限界を超えてパニック障害になってしまうほど、疲れやストレスを溜め込んでしまっていたという事です。

パニック障害になりやすい遺伝子があるかどうかは、まだ分かっていません。ただ、ストレスに弱い・ストレスを感じやすい気質の遺伝という事は考えられます。

周囲が理解してくれない

突然発作に襲われ今にも死にそうな様子で苦しんでいても発作が治まるとケロッとして見え、病院で検査しても異常が見つかりません。そのため、病気そのものを疑われてしまったり・たいした事はないんだろうと思われたりします。

自分はこんなに苦しんでいるのに…と、いっそう辛さが増してしまいます。

原因を知りたい!心因性の原因と身体的要因

そもそもの原因は?

以前は心因性の病気と考えられていましたが、現在は身体的要因(脳機能異常=脳内神経伝達物質の異常)も関係していると考えられています。

心因性の原因はストレス?

仕事を転職・退職したり、試験や進学など学業についての不安は男女を問わずストレスの原因になります。昔の辛い経験やトラウマも大きなストレスになります。

産後や更年期で身体や心のバランスが整っていない時期は危険です。子育てや家族関係で問題を抱えている時も注意が必要です。

子供の頃に親(母親)との離別体験がある場合、それもパニック障害の原因になると考えられています。

身体的要因って何?

身体的要因として「脳機能異常」というものが、原因として考えられています。脳機能異常とは、脳内神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなど)のバランスが乱れてしまっている状態を指します。

自分にとって「危険」な「不安」な状況に遭遇した時に、脳が暴走し感情や行動のコントロールがきかなくなってしまうのです。病院で処方される薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えるために処方されます。

発作から逃げる方法は?応急処置と日常の食事

パニック発作の前兆

あれっ?何だかなんだか息苦しい・頭がフラフラしてくる・手足が痺れてきた…と感じてきたら、発作の前兆です。

今いる場所から離れてイスに座るなどして休み、可能であれば自分で出来る応急処置をしてみてください。落ち着いてきたら、ゆっくり別の場所・次の目的地へ移動しましょう。

自分で出来る応急処置

ゆっくりと腹式呼吸をしましょう。ミント系のお茶や飴なども精神的な緊張を和らげることが出来ます。

また、冷たい水や氷を口に含んだり・首筋に冷たいタオルをあてて冷やしたりする事で脳の興奮を軽減させられます。

好きな事・楽しい事を考えて発作から気をそらしてみたり・私は大丈夫と言い聞かせるなどして心のコントロールを試みる事も大切です。

イノシトールを摂る

イノシトールとは地球上の多くの生命体の中にもともと含まれていて、神経細胞や筋肉組織を構成するビタミンB群の一種です。神経細胞や筋肉組織内のバランスを整えてくれるイノシトールには、脳内のセロトニンの量を調整する作用もあります。サプリや食事として摂取する事でパニック障害の症状が軽減・緩和するという報告も出ています。

イノシトールは錠剤やカプセルなどのサプリ・飲み薬として市販されています。食べ物では、果物・豆類・穀類やナッツなどに含まれていますから、自分の生活に合わせて上手に取り入れてください。

パニック障害を克服する!3つの方法

この方法でパニック障害を治療

まずは病院を受診し、先生としっかり相談し納得した上で、自分に合った適切な治療法を進めていってください。

Ⅰ.薬物療法 Ⅱ.心理・精神療法 Ⅲ.日常の工夫この3つの治療・対処法を取り入れて症状を改善していきましょう。

    <Ⅰ.薬物療法:発作を減らす>

  • 1.抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬):脳内のセロトニンを増やす目的でよく処方される薬です。効果が出るまで2~3週間かかります。吐き気や眠気などの副作用があります。
  • 2.抗不安薬:SSRIに比べ副作用が強く、習慣性・依存性もあるので使用する時は注意が必要です。
  • 3.環系抗うつ薬:便秘や眠気、喉の渇きなど、副作用が強い薬です。
    <Ⅱ.心理・精神療法:発作をコントロール>

  • 1.認知行動療法:自分の生活習慣や考え方の悪い癖を修正したり、パニック障害についての理解を深める事で、発作を冷静にコントロールできるようにします。
  • 2.暴露療法:苦手な状況・不安な場所に出かけて行き、少しずつ滞在時間を伸ばしていきます。「無事に外出できた」という達成感が安心感や自信に繋がります。初めのうちは、万一に備えて信頼できる人に付き添ってもらったほうが安心できていいでしょう。
  • 3.自律訓練法:身体の緊張を解きほぐし・心をリラックスさせられる呼吸法・リラクゼーション法です。
    <Ⅲ.日常の工夫:生活の中で再発を防ぐ>

  • 1.薬・飲食物:イノシトールは市販のサプリを利用したり、食事やおやつの形で取り入れてみましょう。外出する時は気分を落ち着かせる効果のあるミント系タブレットなどを携帯しておくといいでしょう。刺激物(コーヒーなどのカフェイン飲料・煙草・アルコール類)は控えめにしてください。身体に悪いものは止める勇気も必要です。
  • 2.居場所:電車やエレベーター・映画館などでは、発作が出そうになったらすぐに避難できるよう入口の近くを選びましょう。スピーカー(音)や光の直撃を受ける場所は避けてください。どうしてもその場所にいなければならな時は、自分の立ち居地や座る向きなどを工夫してみましょう。
  • 3.暮らし方:緊張する状況を避ける不安に感じる場所・乗り物を避ける体調を整える睡眠不足を避ける急激な温度変化に気をつける日常的に自律訓練法をする考えすぎないなど、いろいろな工夫があります。自分なりのリラックス法や励ましの言葉などを考えてみるのもいいでしょう。

どこで診てもらえる?精神科や心療内科に

精神科や心療内科で相談

まずは内科で調べてもらい、身体に問題が無いことが分かったら「精神科」や「心療内科」に相談です。治療を長引かせない為にも早めの受診をお勧めします。

パニック障害は身体と心と脳が深く関わりあって起こる病気です。治療には時間がかかります。先生とのお付き合いも長くなります。慌てずに、しっかりと信頼関係を築いていきましょう。

また、パニック障害は理解されにくい病気です。家族にも病院に付き添ってもらって、一緒に先生の話を聞いてもらうようにしてください。

病院に行く前に準備

症状や発作が出た日の体調・ストレスの有無などを事前に整理しておくと、相談・診療がスムーズにいくでしょう。また不安や疑問についても質問できるように準備しておくといいですね。

パニック障害に関する本やサイトに診断基準となるチェック項目が紹介されていますので、自分で確認してみるのもいいでしょう。

楽しい時間を取り戻したい!焦らずに治療を

パニック障害は辛くて苦しい病気ですが、死に至る病ではありません。でも、放っておくとうつ病や心気症に進む危険もあります。パニック障害という病気に対する認知度は少しずつ上がってきていますが、まだ充分に理解されているとは言えません。

自分だけでなく家族も一緒に、パニック障害になる原因や発作が出る状況を理解していきましょう。

精神科や心療内科でじっくり医師と相談し、薬物療法や心理・精神療法を併用して治療を進めてください。日常の中で出来る工夫も取り入れて、焦らず頑張りすぎず確実な回復を目指しましょう。

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