パニック発作を逃げずに受け入れる事で回復 男性 45歳 T.A.さん

普段の生活が順調で何不自由ない生活を送っていても、思ってもいなかった事が起こる事があります。

私もその一人で何気ない出来事からパニック発作を併発するようになりましたが、これからの人生をどうしようかと思っている時に一冊の本に出会い、症状の方は改善をして行きました。

今思うと、あの時の苦しみは味わった者でないと分からない出来事でした。

日々の仕事から毎日プレッシャーを感じていました

学生生活が終わり、就職活動を経て新社会人として勤務をしていましたが、当時は入社をしたばかりであり、会社の方からも期待を掛けられていましたし、自分の為にも、がんばろうと努力をしていました。

毎日、仕事で覚えなくては行けない事がたくさんありましたし、上司、同僚の方とも色々と交流もあり、社会人として緊張をした時期を過ごしていました。

入社をして2年程経った頃にはさらに仕事も忙しくなりましたし、気の抜けない日々が続いていました。緊張が続く日々が続いていたのですが、急に今まで感じた事が無い動悸に襲わてしまいました。

胸の苦しさを感じるようになり、同時に目の前が真っ白になって行き、このままでは倒れるのではないかと言う感覚に襲われました。一瞬、死ぬのでは無いかと思いましたが、時間が経つと回復をして行き、その時は気にすることがありませんでした。

電車を見るだけでも嫌!

ですが、時折、同じ症状が繰り返すようになって行き、次第に回数が増えて行きました。ところがある日のことです。電車に乗っている時に急に症状に襲われ、目の前が白くなって立って居られなくなり、途中下車をして駅のベンチに座り込んでしまいました。

本当に倒れると思いましたし、凄く怖い思いをしてしまったので、それ以来、電車に乗れなくなってしまいました。電車を見ると気分が悪くなり見ているだけでも嫌なのです。

しかし、仕事がありましたし、電車通勤は欠かせなかったのですが、出勤をする時は電車を避けてバイクで通うようになりました。どうしても電車に乗らなければ行けない時は、停車間隔の長い急行は避けて、各駅停車でいつでも降りれるようにしていました。

次第に症状はあらゆる方向に進んで行き、広い空間に恐怖を抱く、空間恐怖症も出て来ました。デパート、スーパーにも行けなくなり、どうしても訪れる時は入り口付近で事を済ませていました。

自分の人生を考えた時、これから先どうしようと思いました

当時は、まだ20歳を過ぎた頃でしたし、こんな症状を抱えていては、これから先どうやって生きて行けばいいのかと真剣に悩みました

心療内科にも訪れましたが、「気を大きく持ちなさい」と言われるだけで、誰でも言える事しか言われなく、医者の意味がありませんでした。安定剤を処方されましたが、効果の程は微妙ですし、飲んだと言う自己満足しか得られませんでした。

誰に相談をすれば良いのか迷ってしまいましたし、このまま抱えて人生を送る事に迷いを感じてしまい、本当にどうしようかと迷う日々が続いていく事になりました。

森田療法の本に出会い回復に向かいました

発症してから、7、8年が経った頃です。電車にも乗れなかったですし、広い空間にはできるだけ行きたくないと思っていましたし、行ったらどうなるのかと想像をしただけで恐怖を抱いてしまい、ますます避けてしまう日々を過ごしていました。

そんな時に森田療法の本に出会い、見つけた時は本当に感動をしましたし、この本が助けてくれると思いました。拝見をしてみますと、森田先生が書かれていた事は現実を受け止めて行きなさいと言う事でした。

苦しさから逃げようとしないで受け止めるのです。例えば私の場合ですが、電車と言う空間の中で発作が起こった場合、走行中でドアが閉まっているので絶対に外に出る事が出来ないのです。

逃げ道が無いと思った時に、どうしようと思ってしまいパニック発作が起こってしまうのです。それを受止めて行き、なるべく考えを目的の方に向けていく事で症状は落ち付くと言う事でした。

その後、先生の言われた事を守るようにして、なるべく着いた先の事を考えるようにしていた所、時間は掛かりましたが2年程で症状は出なくなりました。

今振り返って見て

今から10年以上も前の出来事でしたが、一体あの時の出来事は何だったのかと思っています。症状のおかげで友人と旅行に行く事もできずに理由をつけては断った事も多々あります。

どうしても行かなければ行けない時は前日から構えてしまい、楽しい筈の旅行が嫌になる事もありました。ですが、一度、乗り越えてしまいますと、大丈夫だったと自信が付きますし、これが2度3度と続くと、さらに自身が持てますので開放に向かって行くことができたと思います。

症状を受止めて逃げる事無く、気持ちを別の方向に向けることが治療の第一歩だと思います。

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